「……へ? 節……」

 一瞬の後、陽介は、ぷ、と吹き出す。


「真面目な顔してなに言うかと思ったら……やっぱり、藍は藍なんだな。節電モードか。はは、なるほど、そんな感じ」

 昼間とはまるで別人だが、どうやら同じ木ノ芽藍らしい。陽介は、ようやく腑に落ちた。

(きっと夜に弱いんだな。子供みたいだ)


「光合成で動いていたり?」

「光エネルギーで動いているから、それもあながち間違いじゃない」

 真面目に言われた言葉に陽介が声を上げて笑うと、藍も少しだけ笑った。

「そっか。じゃ、夜も遅いし、もう帰ろう。充電が切れて動けなくなったら大変だ」

「うん」

 藍は、こくりと頷いた。