「やっぱ気づかれてなかったか。中学の頃からずっと片思いだよ。まだ」
「マジか?! 聞いてないぞ!」
「言ってないからな。お前そういうことにはうとい方だし」
「ああ。……全然気づかなかった」
陽介は席に座りなおすと、ぐるぐると頭の中で過去の事を思い出しはじめた。
「中学からずっとって……俺、どこまで鈍感なんだろ……よく言われるけど、まさかここまで鈍感だったとは……」
悩み始めた陽介を見て、諒は笑う。
「ホント、陽介ってそういうやつだよ。心配するな。皐月にもまだ言ってないから、あいつも知らない」
「こないだ三人で遊び行った時だって何も……そういや、おまえらは会ってんの?」
二人は、大学2年生になっていた。進学で同じ都内に住んでいるが、勉強やバイトで、なかなか頻繁に会うというわけにはいかない。今日会ったのも、気が付けば2か月ぶりくらいだ。
「ちょいちょい、会ってはいる。先週くらいにも二人で出かけたかな?」
「二人で?」
「ああ。なんとかいう店に有名なケーキ食べに連れてかれた」
「それ、デートじゃん」
「俺はそのつもりなんだけどな。向こうはどうだろう」
諒は、運ばれてきたアイスコーヒーを一気に半分まで飲み干した。
「マジか?! 聞いてないぞ!」
「言ってないからな。お前そういうことにはうとい方だし」
「ああ。……全然気づかなかった」
陽介は席に座りなおすと、ぐるぐると頭の中で過去の事を思い出しはじめた。
「中学からずっとって……俺、どこまで鈍感なんだろ……よく言われるけど、まさかここまで鈍感だったとは……」
悩み始めた陽介を見て、諒は笑う。
「ホント、陽介ってそういうやつだよ。心配するな。皐月にもまだ言ってないから、あいつも知らない」
「こないだ三人で遊び行った時だって何も……そういや、おまえらは会ってんの?」
二人は、大学2年生になっていた。進学で同じ都内に住んでいるが、勉強やバイトで、なかなか頻繁に会うというわけにはいかない。今日会ったのも、気が付けば2か月ぶりくらいだ。
「ちょいちょい、会ってはいる。先週くらいにも二人で出かけたかな?」
「二人で?」
「ああ。なんとかいう店に有名なケーキ食べに連れてかれた」
「それ、デートじゃん」
「俺はそのつもりなんだけどな。向こうはどうだろう」
諒は、運ばれてきたアイスコーヒーを一気に半分まで飲み干した。