「そう思ってもらえてよかった。俺も、同じだよ。ほんの微かな光に見えるけれど、実際は太陽よりもっと明るい星もあって、その光は何万年も前にあの星を出た光で、俺たちが生きている今はもしかしたらあの星はないかもしれないんだ。この星空に見える何千何万の光はみんなそんな星たちで……」
また話し始めた陽介に、それまで無表情だった藍がかすかに笑んだ。
それは、昼間に見た輝く太陽のような笑みではなく、暗闇にひっそりと浮かぶ細い三日月のような儚げな笑みだった。
昼間とはあまりに違いすぎる藍の表情に動揺してしまった陽介は、なんとか話の接ぎ穂を探す。
「ええと、あの、どうして藍って、ここで会う時はそんななんだ?」
藍は体を起こして空をあおぐと、ぽつりと言った。
「今は節電モードだから」
また話し始めた陽介に、それまで無表情だった藍がかすかに笑んだ。
それは、昼間に見た輝く太陽のような笑みではなく、暗闇にひっそりと浮かぶ細い三日月のような儚げな笑みだった。
昼間とはあまりに違いすぎる藍の表情に動揺してしまった陽介は、なんとか話の接ぎ穂を探す。
「ええと、あの、どうして藍って、ここで会う時はそんななんだ?」
藍は体を起こして空をあおぐと、ぽつりと言った。
「今は節電モードだから」