(よかった。表情には出てないけど、楽しんでくれているみたいだ)
それが分かって嬉しくなった陽介は、ずっと望遠鏡をのぞいている藍に話しかけた。
「だよな! やっぱり自分の目で見るって、本当にそこにあるんだ、って感動するよな! 本やネットで見るのももちろん綺麗だけれど、たとえぼんやりでも自分の目で実感する方が……あ」
そこで陽介は、以前皐月と交わした会話を思い出した。
「でもさ、その望遠鏡じゃ、本に載ってるようにははっきりと見えないだろ。がっかりしないか?」
『陽介の持ってる写真集みたいに、もっときれいにはっきり見えないの?』
以前同じように星を見せた皐月は、あからさまにがっかりしたものだ。
気づかうように言った陽介に、相変わらず藍は淡々と答える。
「本に載っているのは、私の目で見たものじゃない。でもこれは私が実際に見ている、本当の、光。だから面白い」
それを聞いて、陽介は満面の笑みを浮かべる。
それが分かって嬉しくなった陽介は、ずっと望遠鏡をのぞいている藍に話しかけた。
「だよな! やっぱり自分の目で見るって、本当にそこにあるんだ、って感動するよな! 本やネットで見るのももちろん綺麗だけれど、たとえぼんやりでも自分の目で実感する方が……あ」
そこで陽介は、以前皐月と交わした会話を思い出した。
「でもさ、その望遠鏡じゃ、本に載ってるようにははっきりと見えないだろ。がっかりしないか?」
『陽介の持ってる写真集みたいに、もっときれいにはっきり見えないの?』
以前同じように星を見せた皐月は、あからさまにがっかりしたものだ。
気づかうように言った陽介に、相変わらず藍は淡々と答える。
「本に載っているのは、私の目で見たものじゃない。でもこれは私が実際に見ている、本当の、光。だから面白い」
それを聞いて、陽介は満面の笑みを浮かべる。