忍坂姫にそこまで言われてしまうと、瑞歯別大王もそれ以上はどうする事も出来なかった。
「分かった。そこまで君に決心が固まっているのなら仕方ない。今回の婚姻は諦めるよ。仮に弟の方が君を妃に望んだとしても、君の承諾がなければ無理だからね」
それを聞いた忍坂姫は、本当に申し訳ないと思った。
「瑞歯別大王、本当に済みませんでした」
彼女は涙を流しながら、彼に謝った。
そんな彼女を見た大王は「君が悪い訳じゃないから、大丈夫だ」と言って、彼女の頭をポンポンと叩いてやった。
「明日は、今日の件で雄朝津間をまだ宮に返す訳にはいかないから、君は稚田彦に送らせるようにする。彼なら最強の護衛だからね。じゃあ、今日はもうしっかりと休みなさい」
忍坂姫は大王にそう言われて「分かりました」とだけ言い、軽く会釈をしてからその場を離れた。
彼女の姿が見えなくなると、彼は酷く考え込んだ。
「あれは、きっと何か理由があるんだろうな。はぁーどうしたものか……」
瑞歯別大王は思わずその場で溜め息をついた。
「分かった。そこまで君に決心が固まっているのなら仕方ない。今回の婚姻は諦めるよ。仮に弟の方が君を妃に望んだとしても、君の承諾がなければ無理だからね」
それを聞いた忍坂姫は、本当に申し訳ないと思った。
「瑞歯別大王、本当に済みませんでした」
彼女は涙を流しながら、彼に謝った。
そんな彼女を見た大王は「君が悪い訳じゃないから、大丈夫だ」と言って、彼女の頭をポンポンと叩いてやった。
「明日は、今日の件で雄朝津間をまだ宮に返す訳にはいかないから、君は稚田彦に送らせるようにする。彼なら最強の護衛だからね。じゃあ、今日はもうしっかりと休みなさい」
忍坂姫は大王にそう言われて「分かりました」とだけ言い、軽く会釈をしてからその場を離れた。
彼女の姿が見えなくなると、彼は酷く考え込んだ。
「あれは、きっと何か理由があるんだろうな。はぁーどうしたものか……」
瑞歯別大王は思わずその場で溜め息をついた。