記憶の花火〜俺が暴いてやるよ、欲望にまみれた秘密を〜
ミステリー
完
65
遊野煌/著
- 作品番号
- 1673319
- 最終更新
- 2022/11/02
- 総文字数
- 92,401
- ページ数
- 158ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 65
- ランクイン履歴
-
ミステリー1位(2022/09/04)
- ランクイン履歴
-
ミステリー1位(2022/09/04)
ーーーー今年もまた夏がやってくる。
俺が今だに思い出すあの夏が。
見上げた日差しが、容赦なく俺を照らし、俺の頬の傷が、焼けたように痛むのは気のせいか。
近くの公園からは、競うように蝉の叫び声が聞こえてくる。やかましく泣き叫び、命の限り、声を張り上げるセミは、どこか俺と似ている。
俺の胸に、灼熱のように燃え上がる炎は、もはや手がつけられないほどの憎悪の塊となり、この身をいくら引き裂いても消えはしない。悶え苦しみながら、血反吐を吐き、這いつくばりながら、俺は命の限り、あの日の想いを抱き抱えながら生きていく。
ーーーー蛍のために。
俺が今だに思い出すあの夏が。
見上げた日差しが、容赦なく俺を照らし、俺の頬の傷が、焼けたように痛むのは気のせいか。
近くの公園からは、競うように蝉の叫び声が聞こえてくる。やかましく泣き叫び、命の限り、声を張り上げるセミは、どこか俺と似ている。
俺の胸に、灼熱のように燃え上がる炎は、もはや手がつけられないほどの憎悪の塊となり、この身をいくら引き裂いても消えはしない。悶え苦しみながら、血反吐を吐き、這いつくばりながら、俺は命の限り、あの日の想いを抱き抱えながら生きていく。
ーーーー蛍のために。
- あらすじ
- 黒髪に頬に傷を持つ謎の男が、とある商店街の裏通りの古民家に自宅兼事務所をひっそりと構えている。黒のシャツに黒のパンツを見に纏った妖艶な男。通称『花火屋』。
男は他人の秘密が視える特別な花火を取り扱っている。
ーーーー人の欲望の、果ては、救いなのか。
絶望なのか。それは誰にも分からない。
※欲にまみれた秘密の花火、貴方もぜひ手に取ってみてください。
※画像はフリー素材から。
遊野煌さんの書籍化作品
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