大正偽恋物語〜不本意ですが御曹司の恋人になります〜

作品番号 1655487
最終更新 2022/01/26

大正偽恋物語〜不本意ですが御曹司の恋人になります〜
[原題]大正偽恋物語〜不本意ですが御曹司の恋人になります〜
あやかし・和風ファンタジー

13ページ

総文字数/ 131,729

ランクイン履歴:

総合:1位(2022/01/13)

長丘敦貴様

不躾ながら、お伝えしたいことがあります。
わたしもあなたが好きです。とてもとても、あなたをお慕い申し上げております。
後ろ髪を引かれるような、細く美しい線のような目尻が好きです。
まっすぐな指が好きです。凛として涼やかな声が好きです。
凍っていたわたしの心を溶かしてくれた、優しい言葉が好きです。

もっとたくさんのことをお伝えしたかったのですが、契約上、この恋情は例えあなたにだって言えません。
もし、来世があるのならばあなたと共に過ごしたい。
それが、わたしの唯一の願いです──。

御鍵絹香


 * * *

不遇な令嬢と御曹司の偽物の恋物語です。
よろしくお願いします。

ノベマ特別連載 12月28日より開始。

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この作品の感想ノート

結婚を前提にした同居とか、夜伽として女性を男性の住居に囲うとかの物語は、読んだ事はありますが、男性が、女性を自分の『恋人役』という職に就かせ同棲する今物語の設定には、驚きと共に羨望を覚えました。ラブストーリーであるから、当然いつかはお互いに惹かれ合い結ばれると想像しながらも、そこに行き着くまでの、心の葛藤が歯痒くもあり、切なくもあり、何とも言えない気持ちとなりました。主人公である絹香が、便箋に書き記しながらも敦貴に渡させなかった最初で最後のラブレターの文面が、便箋の次頁に残る転写を、敦貴が発見した時の心情とその後の行動には、涙腺崩壊が止められない程、激熱の想いをしました。

追伸、一視のセリフ「それはわかっています。あなたは昔からそうだ。でも、僕はもう...」と、姉の絹香に「あなた」とありますが、それ以外は「姉さん」と呼んでいるのに、何か意図はありますか。

2023/11/12 23:27

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