そこで目を覚ました。
 ベッドの上で寝返りを打ち、ぼんやりと壁を見つめる。こんな夢を見た原因は明らかだ。昨日の、大きすぎる買い物。
 窓から柔らかな朝日が差し込んでいる。硝子の向こうには抜けるような青空が広がり、鳥の群れが東の方へ飛んでいく。

「……起きよ」

 勢いをつけて上半身を起こし、洗面所へ向かった。