「松本くんって、もてないの?」
「そんなわけないでしょ。世間一般の常識からいって、高校球児、特にピッチャーはどのポジションの球児よりもモテるものなのよ。女子からも男子からも」
「最後の一言余計だよー」
「だっていいお尻してるじゃない」
「お尻よりも太ももの方が素敵じゃない?」
二人はそう言って脇をつつきあっている。やれやれ。
「バレンタインとかいっぱいチョコもらうのかな」
「そりゃ、そうでしょ」
「じゃあどうして彼女ができないの?」
「できないじゃなくて、作らないだよ。きっと部活と勉強以外のことには興味ないんだよ。女の子とは必要最低限しかしゃべらないんだって」
「女子にとってはそういうところが、むしろ魅力的なんだよ。わき目も振らず一生懸命!って、なかなかそういう男子はいないから」
なるほど、その気持ちは分かる気がする。おしゃべりでファッションに夢中な男子よりも、寡黙でスポーツまっしぐらの男子の方が、ミステリアスな部分もあって、恋心をくすぐる。小神みたいな変人は当然、圏外だ。
「そんなわけないでしょ。世間一般の常識からいって、高校球児、特にピッチャーはどのポジションの球児よりもモテるものなのよ。女子からも男子からも」
「最後の一言余計だよー」
「だっていいお尻してるじゃない」
「お尻よりも太ももの方が素敵じゃない?」
二人はそう言って脇をつつきあっている。やれやれ。
「バレンタインとかいっぱいチョコもらうのかな」
「そりゃ、そうでしょ」
「じゃあどうして彼女ができないの?」
「できないじゃなくて、作らないだよ。きっと部活と勉強以外のことには興味ないんだよ。女の子とは必要最低限しかしゃべらないんだって」
「女子にとってはそういうところが、むしろ魅力的なんだよ。わき目も振らず一生懸命!って、なかなかそういう男子はいないから」
なるほど、その気持ちは分かる気がする。おしゃべりでファッションに夢中な男子よりも、寡黙でスポーツまっしぐらの男子の方が、ミステリアスな部分もあって、恋心をくすぐる。小神みたいな変人は当然、圏外だ。