小神に導かれ、コンクリートの階段に腰掛けると、

「春の陽気に包まれた休日。
 揺らめく蒲公英。
 高架を走り抜ける電車と爽やかな風。
 満たされた胃袋。
 そして何より、隣に腰掛けるは高校のキュートな後輩。
 こんな幸せな気分の川原デートなんて、青春ドラマの一ページのよ――」

「いいからさっさと話の続きを聞かせてください」