「ひととおり説明した。また何かわからないことあったら聞いて。俺もほかに説明したかったこと思い出したら、その都度言うから」
「うん……ありがとう」
「どういたしまして」
「あ、関谷くんが呼んでる」
ちょうどレジカウンターが見えるところで立ち止まっていると、明日美さんと関谷くんが手を振っているのが見えて、央寺くんと一緒にレジまで行った。
「律、どうにかしてよ。関谷、営業妨害なんだけど」
「わかる。まさしくそれ」
「ひどいよ、明日美さん。俺、久しぶりに明日美さんと話せて嬉しかったのに。てか、部員みんな明日美さんに会いたがってますよ。試合、絶対見に来てください」
「だから、試合ってなると、日曜だから代わりのバイトさんに打診するのが大変なんだって。店長に聞いてシフト調整してから返事するわ」
「頼みます、明日美さーん。あ、そうだ。そういえばキャプテンが……」
「アハハ、マジで? 何よそれ」
「それは、関谷のせいだろ」
お客さんがちょうどいないのをいいことに、三人ともバスケ部の話に花を咲かせている。私は、さっき央寺くんが手招きされた時に、なんで自分だけ先に店を出て帰らなかったんだろう、と後悔した。
「うん……ありがとう」
「どういたしまして」
「あ、関谷くんが呼んでる」
ちょうどレジカウンターが見えるところで立ち止まっていると、明日美さんと関谷くんが手を振っているのが見えて、央寺くんと一緒にレジまで行った。
「律、どうにかしてよ。関谷、営業妨害なんだけど」
「わかる。まさしくそれ」
「ひどいよ、明日美さん。俺、久しぶりに明日美さんと話せて嬉しかったのに。てか、部員みんな明日美さんに会いたがってますよ。試合、絶対見に来てください」
「だから、試合ってなると、日曜だから代わりのバイトさんに打診するのが大変なんだって。店長に聞いてシフト調整してから返事するわ」
「頼みます、明日美さーん。あ、そうだ。そういえばキャプテンが……」
「アハハ、マジで? 何よそれ」
「それは、関谷のせいだろ」
お客さんがちょうどいないのをいいことに、三人ともバスケ部の話に花を咲かせている。私は、さっき央寺くんが手招きされた時に、なんで自分だけ先に店を出て帰らなかったんだろう、と後悔した。