央寺くんの言ったとおり、関谷くんはレジの合間合間に隙を狙っては、明日美さんに話しかけていた。央寺くんに聞いたのだけれど、関谷くんも央寺くんと一緒で、高校からバスケを始めたらしい。だから、元マネージャーの明日美さんとも親しいということだった。
「極道ものはこっちのコーナーで、ちょっとわかりづらいから気を付けて」
「うん」
「あと、この前と一緒で、企画設営のほうに出てる数が少ないやつは、元の場所にないから。最初にこっちの企画コーナー確認してて」
「うん」
「あ、これ、おすすめ。アクションだけど、最後すごい感動する」
「うん……え?」
店内を案内してくれながら、途中で自分のおすすめを入れてくる央寺くん。
私は危うくメモしそうになり、
「書くところだった」
とつぶやく。
央寺くんは、
「書いてもいいでしょ。本当におすすめだから」
と真面目なトーンで返す。央寺くんは、たまにつかみどころがなくて困る。
「極道ものはこっちのコーナーで、ちょっとわかりづらいから気を付けて」
「うん」
「あと、この前と一緒で、企画設営のほうに出てる数が少ないやつは、元の場所にないから。最初にこっちの企画コーナー確認してて」
「うん」
「あ、これ、おすすめ。アクションだけど、最後すごい感動する」
「うん……え?」
店内を案内してくれながら、途中で自分のおすすめを入れてくる央寺くん。
私は危うくメモしそうになり、
「書くところだった」
とつぶやく。
央寺くんは、
「書いてもいいでしょ。本当におすすめだから」
と真面目なトーンで返す。央寺くんは、たまにつかみどころがなくて困る。