「どう? そろそろ一ヶ月だけど。続けられそう? 続けてくれるよね?」
店長が腰を低くして私を覗きこんで聞いてきた。その言葉に、前に明日美さんが、スタッフが立て続けに辞めたから困っていると言っていたことを思い出す。
店長の必死そうな様子にそれが頷けて、私は、
「はい……」
とゆっくり答えていた。
途端にパッと表情を明るくした店長は、両手でぶんぶんと握手をしてくる。
「あぁ、ありがとう! 嬉しいよ。いやね、最初あまりにもおどおどしてたからね、姫野さん。向いてないとか辞めたいとか思ってないかな、って心配してたんだ。スタッフが少なくなって大弱りだったから、どうしても続けてほしくて」
その言葉に、私は苦笑いを返す。事実、向いてないとか辞めたいとかばかり思っていました。
「央寺くんに頼んで正解だったよ。あの子も、やっとバスケに専念できる」
「……え?」
私は店長の言葉に、表情を固めた。聞き間違いだろうか。“バスケに専念できる”って……。
店長が腰を低くして私を覗きこんで聞いてきた。その言葉に、前に明日美さんが、スタッフが立て続けに辞めたから困っていると言っていたことを思い出す。
店長の必死そうな様子にそれが頷けて、私は、
「はい……」
とゆっくり答えていた。
途端にパッと表情を明るくした店長は、両手でぶんぶんと握手をしてくる。
「あぁ、ありがとう! 嬉しいよ。いやね、最初あまりにもおどおどしてたからね、姫野さん。向いてないとか辞めたいとか思ってないかな、って心配してたんだ。スタッフが少なくなって大弱りだったから、どうしても続けてほしくて」
その言葉に、私は苦笑いを返す。事実、向いてないとか辞めたいとかばかり思っていました。
「央寺くんに頼んで正解だったよ。あの子も、やっとバスケに専念できる」
「……え?」
私は店長の言葉に、表情を固めた。聞き間違いだろうか。“バスケに専念できる”って……。