「やっぱスゲーな、姫野」
いつの間にか定食を完食していた央寺くん。私はまだ残っているあんみつのあんこをひたすらすくって口に運ぶ。央寺くんの言葉にドキドキしている心を落ち着かせようと努めながら。
「姫野って、いいやつなんだな」
あの時と同じセリフに、またどんどん赤くなる顔。その言葉は、コンタクトにして“可愛いね”と言われるより何倍も嬉しく、心に響いた。
食事を終えて、だいぶ暗くなった空の下を並んでバス停へと歩く。ずっと向かい合っていたからか、緊張の取れない私は、ふと、横を歩く央寺くんの肩かけバッグを見た。
なんとなくボコボコしている側面のポケット。そこから、ストラップがひとつだけ外にはみ出ているのが見えた。
「それ……お守りストラップ?」
いつの間にか定食を完食していた央寺くん。私はまだ残っているあんみつのあんこをひたすらすくって口に運ぶ。央寺くんの言葉にドキドキしている心を落ち着かせようと努めながら。
「姫野って、いいやつなんだな」
あの時と同じセリフに、またどんどん赤くなる顔。その言葉は、コンタクトにして“可愛いね”と言われるより何倍も嬉しく、心に響いた。
食事を終えて、だいぶ暗くなった空の下を並んでバス停へと歩く。ずっと向かい合っていたからか、緊張の取れない私は、ふと、横を歩く央寺くんの肩かけバッグを見た。
なんとなくボコボコしている側面のポケット。そこから、ストラップがひとつだけ外にはみ出ているのが見えた。
「それ……お守りストラップ?」