「だから声かけたじゃん」
「遅いよ」
「はいはい。すみませんね」
棒読みで謝る相良くんは、つかつかと中に入ってくる。
サッカー部に入ったと聞いたのに、制服のままだ。
「え? なんで、ここ来るの?」
「だからさ、バスの時間までの暇潰しだって何回言えばいいわけ? 来ちゃ悪いの? ウサギの所有部屋か? ここ」
「ちが……だって、サッカー部に入部したって……」
「してねーよ。昨日試合があって、そのためにちょっと前から借り出されてピンチヒッターしてただけだし」
「どういうこと?」
「三年が抜けてから人数がギリギリのところ、怪我人が出て人が足りなくなったんだと。だから、運動神経のいい俺に声がかかってたってだけ」
「遅いよ」
「はいはい。すみませんね」
棒読みで謝る相良くんは、つかつかと中に入ってくる。
サッカー部に入ったと聞いたのに、制服のままだ。
「え? なんで、ここ来るの?」
「だからさ、バスの時間までの暇潰しだって何回言えばいいわけ? 来ちゃ悪いの? ウサギの所有部屋か? ここ」
「ちが……だって、サッカー部に入部したって……」
「してねーよ。昨日試合があって、そのためにちょっと前から借り出されてピンチヒッターしてただけだし」
「どういうこと?」
「三年が抜けてから人数がギリギリのところ、怪我人が出て人が足りなくなったんだと。だから、運動神経のいい俺に声がかかってたってだけ」