図らずしも聞いてしまった以上教えないわけにはいかなくなり、私は机の中から成績表を取り出す。
「四位」
「おいっ」
私は、また尚美に背中を叩かれる。
「あーもう、やってらんなーい。どうせ美月の彼氏も五位以内なんだろうな」
尚美はちらりと園宮くんの背中を横目で見たけれど、彼は今度は聞こえないふりをして読書を続けていた。
私は、
「順位云々よりも、間違ったところ完璧にしなよ、尚美」
と言った。
そしたら、園宮くんの肩が少し揺れた気がした。
「四位」
「おいっ」
私は、また尚美に背中を叩かれる。
「あーもう、やってらんなーい。どうせ美月の彼氏も五位以内なんだろうな」
尚美はちらりと園宮くんの背中を横目で見たけれど、彼は今度は聞こえないふりをして読書を続けていた。
私は、
「順位云々よりも、間違ったところ完璧にしなよ、尚美」
と言った。
そしたら、園宮くんの肩が少し揺れた気がした。