「どうもこうも、もうなにも関係ないんだってば」
そう突っぱねると、美月は頬を膨らませて、
「私はちゃんと報告してるじゃん、園宮くんとラブラブだってこと」
と声を荒らげた。
休み時間でガヤガヤしているとはいえ、十二月初めの席替えで私のふたつ前になった園宮くんが、変な咳払いをしている。
とにかくそんな報告は頼んでいないし、ただのノロケだ。
「ほらほら、美月。理穂子だってひとりで考えたいことくらいあるわよ。相談したくなったら自分から言うだろうし、無理やり聞き出そうとしないの」
「だって、彩ちゃん。絶対なんかあるもん、ふたり。ただならぬ空気だったんだもん」
「はいはい」
私は、彩佳が美月を引き連れていくのを見ながら、大きなため息をつく。
そして、また窓の外の冬の景色を見た。
そう突っぱねると、美月は頬を膨らませて、
「私はちゃんと報告してるじゃん、園宮くんとラブラブだってこと」
と声を荒らげた。
休み時間でガヤガヤしているとはいえ、十二月初めの席替えで私のふたつ前になった園宮くんが、変な咳払いをしている。
とにかくそんな報告は頼んでいないし、ただのノロケだ。
「ほらほら、美月。理穂子だってひとりで考えたいことくらいあるわよ。相談したくなったら自分から言うだろうし、無理やり聞き出そうとしないの」
「だって、彩ちゃん。絶対なんかあるもん、ふたり。ただならぬ空気だったんだもん」
「はいはい」
私は、彩佳が美月を引き連れていくのを見ながら、大きなため息をつく。
そして、また窓の外の冬の景色を見た。