「あ、そういえば、相良くんとこの喫茶店に行くよって約束してたんだった」
「あー、したした」
尚美と美月が話している横で、彩佳が「食べ物もあるの?」と尋ねる。
「うん、ワッフルとかあるって。トッピングもいろいろあるらしいし、行ってみようよ」
「行く。とにかく喉渇いた、私」
美月たちは、そう言ってどんどん階段をのぼっていく。
私は、正直行きたくなかった。
相良くんと顔を合わせたくなかったのだ。
「どうしたの? 理穂子。人の多さに酔った?」
「ううん、大丈夫だけど……お腹空いてないっていうか」
「じゃあ、飲み物だけ飲む? またお腹空いた時に付き合うよ?」
「……うん」
「あー、したした」
尚美と美月が話している横で、彩佳が「食べ物もあるの?」と尋ねる。
「うん、ワッフルとかあるって。トッピングもいろいろあるらしいし、行ってみようよ」
「行く。とにかく喉渇いた、私」
美月たちは、そう言ってどんどん階段をのぼっていく。
私は、正直行きたくなかった。
相良くんと顔を合わせたくなかったのだ。
「どうしたの? 理穂子。人の多さに酔った?」
「ううん、大丈夫だけど……お腹空いてないっていうか」
「じゃあ、飲み物だけ飲む? またお腹空いた時に付き合うよ?」
「……うん」