美月は「それはそうだけどさぁ」と言って口を尖らせ、自分のサラサラの長い髪をひと筋指に巻き付ける。
「それで? なんでその人が気になってるの? 理穂ちゃん、恋した?」
続く美月の質問に、私は美月が来る前に切り上げておくべき話題だったな、と反省する。
美月はミーハーで恋バナが大好きだ。
「ううん。なんか話してるの聞いて、イントネーションが違ったし、シャツもこの学校のじゃない気がして」
そこまで話したところで、彩佳が「あっ!」と拳を手のひらにポンと打った。
「3組の転校生じゃない? それ」
「それで? なんでその人が気になってるの? 理穂ちゃん、恋した?」
続く美月の質問に、私は美月が来る前に切り上げておくべき話題だったな、と反省する。
美月はミーハーで恋バナが大好きだ。
「ううん。なんか話してるの聞いて、イントネーションが違ったし、シャツもこの学校のじゃない気がして」
そこまで話したところで、彩佳が「あっ!」と拳を手のひらにポンと打った。
「3組の転校生じゃない? それ」