「そういえば、もうそろそろ中間考査の結果は出た頃じゃないか?」
その日の夜、食事が終わってダイニングテーブルでお茶を飲んでいると、向かいに座っているお父さんがふいに聞いてきた。
お母さんは食器を洗っていて、私たちの会話は耳に入っていないようだ。
「あぁ……うん」
いい加減に言い逃れはできないと思った私は、控えめに肯定して頷く。
「どうだったか? いい順位が取れたか?」
「十三位……」
「なに?」
「十三位だった」
意を決して、しっかりお父さんを見て答えると、お父さんのほうが視線をずらして、
「そうか……十三位か……」
と繰り返した。