「ホント仲よしになったよね、相良くんと美月」
 
尚美が感心したように腕組みをする。

「あれ? もしかして付き合っちゃう流れ?」
「ふふ。それはないと思うけど。でも、かっこいいし面白いし、話しやすいよ、相良くん」
 
まんざらでもなさそうに、美月は両頬杖をついて首を傾げる。

「園宮くんのこともイケメンイケメン言ってたけど、その熱は冷めたの?」
 
彩佳が聞くと、美月は、
「うん、かっこいいよ。どっちも素敵」
と当然のように微笑む。

「じゃあ、もし両方に告白されたらどうする?」
 
私が口を開くと、急に会話に入ったからだろうか、三人ともきょとんとした顔をした。