「そ、そんなこと言われたら、緊張するよ」
と言って、ハハハ、と愛想笑いするも、突然のことに動悸がおさまらない。
園宮くんは構わずに室内を見回し、「ていうか、こんなふうになってるんだ、今」としみじみ言っている。
そして、「ソファーもあるんだ」と感心しながら、そこに腰を下ろした。
不思議な感じだ。
いつも相良くんが寝転がっているそこに、園宮くんが座っているということが。
「下からは全然中が見えないから、正直こんなになってるとは思わなかった。まるで秘密基地」
「ハハ。埃っぽいけどね」
「窓が開いてると全然気にならない。風通りがいい」
「うん」
園宮くんのサラサラの黒髪が風に揺れる。
相良くんのツンツンした頭とは全然違うし、話していることも相良くんと変わらないのに、品が違う。
……て、なんで相良くんのことばかり考えているのだろうか、私は。
と言って、ハハハ、と愛想笑いするも、突然のことに動悸がおさまらない。
園宮くんは構わずに室内を見回し、「ていうか、こんなふうになってるんだ、今」としみじみ言っている。
そして、「ソファーもあるんだ」と感心しながら、そこに腰を下ろした。
不思議な感じだ。
いつも相良くんが寝転がっているそこに、園宮くんが座っているということが。
「下からは全然中が見えないから、正直こんなになってるとは思わなかった。まるで秘密基地」
「ハハ。埃っぽいけどね」
「窓が開いてると全然気にならない。風通りがいい」
「うん」
園宮くんのサラサラの黒髪が風に揺れる。
相良くんのツンツンした頭とは全然違うし、話していることも相良くんと変わらないのに、品が違う。
……て、なんで相良くんのことばかり考えているのだろうか、私は。