「いよいよ来週の土曜日だもんな、コンクール。あ、そうだ。ラストスパートなんだから、英会話と塾はそれまで休めばいい。母さん、あとで電話を入れておきなさい」
「はい、わかりました。ふふ、理穂ちゃん頑張ってね」
お父さんの力のこもった口調と、お母さんの笑い声が、いつもよりも大きい気がする。
単なる気のせいなのかもしれないけれど、実はそうして私に圧をかけているんじゃないかという気すらする。
ダメだ。こんな調子で塾まで休んだら、どんどん私は……。
「うん……あ、でも、塾は……塾だけは、行こうかな」
私は、さりげなく提案するように口を開いた。
「はい、わかりました。ふふ、理穂ちゃん頑張ってね」
お父さんの力のこもった口調と、お母さんの笑い声が、いつもよりも大きい気がする。
単なる気のせいなのかもしれないけれど、実はそうして私に圧をかけているんじゃないかという気すらする。
ダメだ。こんな調子で塾まで休んだら、どんどん私は……。
「うん……あ、でも、塾は……塾だけは、行こうかな」
私は、さりげなく提案するように口を開いた。