「え?」
 
テストがすべて返却され、順位表が個人それぞれに配られたのは、それから二週間も経たない頃だった。

十三位。

見たこともない順位が、私のフルネームの下の枠に印字されている。

「理穂ちゃん、順位上がってた? 下がってた? 私、ちょっとだけ上がってたよー。……って、もし理穂ちゃんも上がってたら一位か。わお」
「あ……ううん、一位じゃないよ」
「えー、じゃあ二位?」
 
美月が、口を尖らせながら聞いてくる。

頭に鈍い痛みがのしかかってきたような気がしながら、
「ハハ……二位でもなかった」
と笑う。

引き上げた頬が、とても重たく感じる。
周りの騒めきも、いつもはそうじゃないのに気に障る。