「……そういえば、いつの間にか美月とけっこう話すようになってたんだね。あの後も、私たちに相良くんのことを頻繁に言ってくるよ、あの子」
「あー、そうそう。笠間ちゃん、ぶりっ子具合が絶妙で、でも素直な子だから、話してて楽しいよね」
 
失礼だな、と思いながらも、あながち間違ってはいないから、ごろんとソファーに横たわった彼を眺めながらもなにも言えない私。

「それより、ウサギのほうが意外。真面目は真面目同士で固まるもんだと思ってたら。友人関係はバラエティー豊かだよな」
「まぁ……たしかに」
 
私は尚美と彩佳のことも思い出して頷く。
なんとなくで集まっている四人グループだけれど、見事に個性がバラバラだ。

「色眼鏡で友人選びしないところ、ウサギのいいところだよね」
「そ……」