「榊 美雨は…… 一週間後に死ぬだろう」 吹き抜ける風は、やっぱり冷たく頬をなぶって、心に深く、傷を付ける。 「美雨には、未来がない」 強く、強く、風が吹く。 突きつけられた現実は、確かに未来へと続いているはずなのに。 その未来が残り僅かだと言われたら……私は今から、どうやって歩いていけばいいんだろう。