『今日の放課後、雨が降るから、早く帰るか途中で傘を買った方がいい』



昨日の昼休み、屋上で、唐突にそんなことを言った雨宮先輩。

雨宮先輩のその言葉通り、放課後には雨が降って、私はずぶ濡れになった。



『きみの未来、俺には見える』



あの時は、雨宮先輩は一体何を言ってるんだろうと思ったけれど。

本当に雨宮先輩の言葉の通りになったんだ。

あれは、偶然?

それとも本当に、雨宮先輩には私の未来が見えたんだろうか。

天気予報でさえ、当てられなかった俄雨(にわかあめ)。

土砂降りの雨の中、ずぶ濡れになって帰る、私の未来が。