涼風すいさんの作品一覧

僕はまだ言葉を知らない

総文字数/12,559

ヒューマンドラマ17ページ

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「僕の言ったことが君に通じることはないけれど、それでも僕は君の言葉がわかるよ」 とある田舎のポスト。その隣には、いつも一匹の猫がいる。 名前は「ぽすちゃん」。どこから来たのかもわからない。ただいつも、ポストの隣に座っている。 そんなぽすちゃんには、毎日たくさんの人が話しかけに来る。ポストを利用しなくとも、通りがかりだって。 恋をしている女子高生も、働くサラリーマンも、あったかいおばあちゃんも、みんなぽすちゃんの友達。 どこかに暮らすぽすちゃんと人々の毎日を綴った、温かな物語。
蒼になるまで待とう

総文字数/17,312

青春・恋愛15ページ

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大切な人がいた。 どんなに大切に思っていても、必ず別れは訪れる。 そして、抗えない宿命に、私たちは抗おうとする。 君がいなくなって、何もない毎日だった。 でも。 私たちを出会わせてくれたから、また笑えるようになった。 ねえ、君。 蒼になるまで待つ私たちが、そこから見える?
デトックスウォーター

総文字数/34,298

ヒューマンドラマ30ページ

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一陽来復。 それは、冬が終わり春が来ること。 あなたの疲れた心を、カフェ「DETOX」は優しくデトックスいたします。 「僕の生きがいなんてなかったけど、あなたを見てから、僕が生きてないとって、思えるようになりました」 後悔ややり残しは、自分で思い出さないと勝手に消えてくれない。 それでも、「誰か」ではなく、「あなた」のそばに居させてほしい。 あなたのご来店を、心よりお待ちしています。
「元」ストーカーのプロ。

総文字数/4,452

ヒューマンドラマ4ページ

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中三。不良。 俺は今、初めて「勝てない人」がいるということを悟っている。 「僕、亮芽くんがこれから行く所知ってるからね。逃げられないから」 「推してたアイドルの柔軟剤の種類と、その彼氏の体重くらいまでは突き止めたことある」 「亮芽くんって、給食のサラダいつも食べてないでしょ。特にきゅうりと、キャベツの茎の部分、あれ綺麗に残して食べるよねぇ」 なぜか三年間俺の担任をしている教師は、 オジサンっぽくて、キモくて、 多分、「元」ストーカーのプロ。
群青は透き通って揺らぐ

総文字数/17,545

青春・恋愛15ページ

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幼馴染、って言われて、最初は覚えていなかった。 けれど、君と話していると、自然と心が解けていく。 そう感じた時には、きっともう、始まっていたんだ。 貸してもらった本を読む時間も、ただ話してる時間も、全部が俺の思い出で。 あの輝かしい群青の空の下で、俺たちは何度笑っただろうか。 そんな君に、俺の想いは届くのだろうか。
雨垂れは光芒を待つ

総文字数/20,957

青春・恋愛17ページ

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雨垂れのように吹き出る汗を流しながら、廃れた階段を必死に上った。 雨だけが、私の力だった。太陽だけが、私の生きる邪魔をした。 けれど、真反対の君と出会った。 光芒が現れるのを、ただひたすら願った。 批判も常識も、カラなんてぶち破れ。 真反対な私達を、世界は平等に扱ってくれない。 そんな日々に立ち向かって。
親友へ。

総文字数/2,482

ヒューマンドラマ2ページ

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卒業という言葉を、段々と多く耳にし始めた頃。 親友の中学受験の合格が決まった。 もう卒業してしまったけれど、小学生がこの春から別れてしまう親友へ思うことを綴ります。 今だから思えることを、残しておきたかった。あわよくば、伝えたかった。
こんばんは、今夜の話は

総文字数/23,249

青春・恋愛18ページ

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どうしても乗り越えられないトラウマに、負けそうになった時。 夜が、私の支えだった。 けれど、いつからか、私の隣に君がいた。 自分で浄化しきれない気持ちを、君は静かに、ただ優しく受け止めてくれた。 君から、たくさんの勇気をもらった。たくさんの光をもらった。 そして、もっと夜が好きになった。
君とまた会えるまで、桜が咲いているように

総文字数/20,556

青春・恋愛18ページ

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卒業式が終わったはずの、私の入学式の日。 どうしてか、君は桜に向かって微笑んでいた。 そこで教えてもらったはずの桜の名前が、思い出せない。 だから私は、「君」と「桜」を探してる。 私は、その二つに救われた。 君と出会った瞬間から、きっと私は私の「臆病」という肩書きを消していた。 だから、どうか、君に会えるまでに、桜が咲いていてほしい。 気づけば、そう思っていた。
仲夏と晩夏の狭間で交わした、あの約束を。

総文字数/16,267

青春・恋愛15ページ

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夏って、三つに別れるらしい。 じゃあ俺らって、今、夏のどこにいる? いつの間にか、かけがえのないような思い出となっていた、あの夏休み。 あの日、あの時、あの場所で、あの空気を吸って、君と交わした約束があった。 その約束を果たして君が消えても、ここで永遠に残っている。 夏に迷い込んだ俺たちは、決して消えない。 君と仲夏と晩夏の狭間で交わしたあの約束は、命を紡ぎ、どんな形になろうとも、この世界で生き続ける。
ポジティブ思考に裏切りは効かない

総文字数/12,966

青春・恋愛12ページ

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私は、思考がポジティブ、心がネガティブな高校2年生。 「エンカレ」というアプリは、世間で話題となっている「励まし系アプリ」である。 そのエンカレは、私にとって大切な居場所だった。 けれど、君が来てくれたから、私はもう一つの居場所を見つけたのに。 君が裏切れば裏切るほど、エンカレよりも現実の方が、好きになっていく。
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