仕事を探しても全然見つからない日々が続いて、実家のベッドに座ってぼんやりしていると母が洗濯物を置きにきた。
「あれ、どうしたの?」
「え?ちょっと考え事」
母はこの頃既に体調がかなり悪かった。
それは後で書く事になるけど。
母がベッドに座って「何悩んでるの?」と聞いてきた。
「・・・何でこんな身体なのかな?身体が丈夫だったら仕事も見つかるし、彼氏とも上手くやっていけると思うんだけどな」
「そうだねぇ、でも現実はなっちゃってるんだから仕方ないでしょ。受け入れて自分がどう生きていくかによるんじゃないの?」
「どう生きていくかね・・・わかんないから模索中」
「大丈夫、幸せになれる道はちゃんとあるから。ハルもお母さんも病持ちだけど病と上手く付き合っていけばどうにかなるから」
笑いながらあたしの肩を叩いた。
「ありがとね」
「いいえ、お構いなく。ハルには幸せになってもらわなきゃね、心配で病気の事なんてオチオチ考えてられないもん」
「ちゃんと病院に言いなよ?」
これは母の体調の悪さの話。