もうすぐ書き終わるこの作品だけど、書き上げた感想は意外と母の死までを覚えている事、そしてやっぱり仏壇の前にはまだ座れない事実。


一度だけ誰もいない時に骨壺を出して抱き締めて何時間も座っていた事がある。


少しだけ涙が出た。


それはこれが母なんだと思う悲しさだけだった。


母がどんな声で、


どんな顔で笑うとか、


怒るとか、


悲しむとか、


顔は写真を見れば確かに母であるけど、


全然思い出せない。


文章にして「笑った」と書いてるけど、それはあたしの記憶回路が笑った事実を知っているだけでどんな顔で笑ったかまではわからない。


でも笑ったと表現した時、確かに母は笑っていたから。


その顔はどんなんだったかな?