ペンライトで目を確認した後、


母のベッドの周りに立ってるあたし達に時計を見て言った。


「午前8時14分。死亡確認しました。ご臨終です」


あたしの身体から力が抜けそうになるのを父が支えた。


目からはボロボロ涙が出てくる。


「何でなんだろう・・・」


呟いても母はもう戻ってこない。


思い出すのは怒られて喧嘩した時ばっかりだ。


母の声で「ハル」と呼ばれる事は・・・






永遠にない。