胸てゆっくり息をしていたのにピタリと止まった。


「え?どうしたの?何で息しないの?」


泣きながら1人で呟いた。


腕を思い切り引っ張って叫んだ。


「お母さん!!息、息しないとダメだって!!お母さん!!!!」


最後は絶叫に近い声で言った。


その途端一回思い切り息を吸い込んだ。


でもその後、母の胸は動かなかった。


ナースコールを押そうとした時に看護士がそっと部屋に入ってきた。


あたしは振り返って看護士に言った。


「は、母が息しないんです・・・これって・・・?」


「今、心拍が止まりました。ご家族に一刻も早く来てもらって下さい」


あたしは母の手を握って叫んだ。


「お母さん戻ってきてよ!困るよ、あたし何もしてあげてないじゃん!もう一回息してよ!さっき出来たでしょ!?何で!?」


あたしが叫んでるのと同時に出勤前の叔父が顔を出した。