母の日記は8月31日で終わっていた。
7月からは腹痛の事を書いていた。
病院に問い合わせしてるけど、近くの内科に行く様に言われたと。
腹痛は6月の終わりに始まっていた。
この時に病院がCTやMRを撮ってさえくれれば・・・。
無理矢理でも北大に転院させていれば・・・。
免疫療法やセカンド・オピニオンを始めていたら・・・。
こんな結果を向かえる事にはならなかったかもしれない。
これはあたし達は一生抱えていく後悔だ。
この先一生何度も何度も後悔して生きていく。
「どうして?」「なんで?」
この言葉を一生思うと思う。
そのうち母の声さえも忘れてしまうかもしれない。
それでも残るのはこの後悔が一番先でその後に思い出が出てくる気がする。
どうしてあたし達は母を助ける事が出来なかったんだろう・・・。
ほらもう後悔が始まってしまっている。