母に忍耐強い人だった。


不満はたまに漏らすくらいで、でもやる事はキッチリとやっていた。


母のここ4、5年の日記を目で追った。


当たり前だろうけど、日記というものは人目に触れない。


母の日記にはほぼ毎日不満ばかり書いてあった。


色んな人に対しての不満だったけど、主立ったのはやはり喧嘩ばかりしていたあたしに対する不満だらけで苦笑いするしかない。


特にこの数年は彼氏との付き合いが嫌だという内容だった。


あたしが彼氏に傷つけられて泣いて帰っていた。

認めてくれないと喧嘩をした。

幸せになれるはずがない。

本当のあたしじゃなくなってきている。

あの子はもっと人に優しい子なのに「良さ」が失われている。


そんな内容が1週間に一度は登場していた。


(本当のあたしって・・・?)


日記を見ながら考えてしまう。


母が思う「本当の自分」とは一体どんな自分なんだろう?


・・・よくわからない。