話は少し遡る。
母の余命宣告を受けた後、あたしは母が本当にしたかった事はなんだろう?と思っていた。
昔から母に言われてた。
「お母さんが死ぬ様な事があったら余命がどれくらいあるかちゃんと教えてね」
そう言われたけど、実際教えるワケにはいかない。
(何かないのかな?やりたい事・・・)
考えてふと思い出したのが母の「日記」。
結婚してからずっとノートにつけていて、いつだかの誕生日に5年日記をプレゼントしてから5年日記を愛用し始めた。
昔の日記が自分が乳ガンになった時処分したと言っていた。
残っているのは5年日記2冊。
約10年分の日記になる。
母には悪いけど何かヒントがほしくて、現在進行形の5年日記に手を伸ばした。
この5年間の間でしたかった事がわかればいいけど・・・、
そんな思いで夜、寝る前に読み始めた。