旭川の叔母が姿を現して、今日は土曜日なんだとわかった。
日付も時間の感覚もほとんどよくわからない。
いつが朝でいつが昼でいつが夜なのかは外を見て判断するくらいだった。
母の余命を聞いたからいつもより長くいたと思う。
旭川の叔母は性格がキツイから母の余命の話を聞いても泣かなかったらしい。
強いけど愛想も全くなくて周りにろくに挨拶もしない人。
「千羽鶴折って」と言ったらあっさり断られた。
あたしは相変わらずフリースペースで鶴を折っていた。
数は数えてないけど、千羽まではもう少しありそうだった。
ちょっと母に顔を出して帰ろうかな?
そう思っていたら旭川の叔母夫婦が帰るところだった。
叔母の夫は欠伸をしながら
「またそのうちくるわ」と言った。
「・・・そのうちなんて時間、ないと思うけど。もっとちゃんとしたら?」
嫌味たっぷりで2人を見送った。
一番下の叔母と衝突したのはこのすぐ後の話。