ウトウトし始めたら、「ハル!!」と大声で呼ばれた。


「どうしたの?」


慌てて起き上がってお母さんの手を握る。


「ハル、事故、大丈夫?今、爆発の音、聞こえた」



「ん?爆発??どこも爆発してないよ?」



「事故は?」


あたしは母の問いに笑った。



「違うよ、あたしが事故ったんじゃなくて、事故ったトラックを見たって兄ちゃんに話してただけ。あたしじゃないよ」



「そっか・・・ハルが怪我、したと、思った」



「してないよ?あたしは元気だよ。怪我してたらここにいられないでしょ?気のせいだよ。爆発も少し寝てて夢見たんじゃないかな?」



不安そうな顔であたしを見るから「起きてようか?」と聞いた。



「ダメ、ハルは寝ないと。病院に怒られるから少しで、いいから、寝なさい」


あたしは素直に簡易ベッドに横になりウトウトと寝始めた。