あんなに結婚しようと固く約束していたのに、1年が過ぎ2年が過ぎるとその気持ちも薄れ、彼から結婚の話は少なくなった。
あたしの病気が悪化していたのも原因にあると思う。
今の病気が発見されるのはもう少し先の事で、あたしは大量の睡眠薬を飲まないと全く眠れず、精神安定剤を服用していた。
彼から「結婚」の話が出ない事に酷く苛ついて泣きながらすがりついたりした。
だから喧嘩が増える様になった。
喧嘩をして彼氏が「別れたい」と言うと、あたしはもう生きていけないと思い、何度も自殺未遂をした。
リストカット、薬の大量摂取、首つり。
でも本心は死にたくないという気持ちがあったのか死にきれず、彼氏が病院へ何度も運んだ。
疲れた顔の彼氏は「別れないから大丈夫」と病院で寝ているあたしの頭を優しく何度も撫でた。
その度にあたしはボロボロと泣いて、依存し続けた。
別れた今、思うのは死にたいなんて思ってはいけないし、あの行動は異常だったなと苦笑いしてしまう。
命は尊くて儚いものだという事は亡くなった祖父母の時、そして20歳で事故死した親友の時に思っていたのに何でこんな行動をするんだろう・・・。
それがわかるのはそう少し先になる。