この世界には、異能と呼ばれる特殊な力を持って生まれる者が人口の二割存在する。 『精神干渉』と『無効』は、数ある異能の中でも別格とされていた。 しかし、その力を持つ者は極めて少ない。 藤代 紬(ふじしろ つむぎ)は、治癒の名門と呼ばれる藤代家の長女として、世に生まれたものの、異能を持たない『無能』として、家族、そしてーー初恋の人にすら、存在すら認められなかった。 しかし、その日々は、一人の男によって終わりを迎える。 能見 隆臣(のうみ たかおみ)。 能見家始まって以来、歴代最強と謳われる『精神干渉』の使い手に出会うからだ。