「あの、もし白花様さえよろしければ…なのですけれど」
藤乃がおずおずと申し出た。
白花に小首を傾げると、ニコッと笑みを浮かべた。
「最初は、私の異能と命の加護を同じように考えるのは失礼だと思っていました。清谷様がおっしゃっていた指南役、任せていただけませんか?」
藤乃の申し出に、白花は頷いた。
「よろしいのですか…? 藤乃様、お忙しいのでは…?」
「いえ、なんだか図々しいと思われるかもしれませんが…なんとなく、白花様の事を昔の私を見ているようで」
「私が…ですか?」
憧れの人に言われると、戸惑って言葉がうまく出なかった。
「私も涙の治癒という同じ方を見た事がない異能で困ったり、不安になる事多かったですから。ぜひ、白花様のお力になれたら、と」
藤乃の言葉に心が明るくなれば、大きく頷いた。
「ありがとうございます…よろしく、お願いします」
藤乃の申し出はもちろん、受け入れた。

