「そうでしたね。頼んで頂けるお立場でした…黒宮様。よろしくお願いします」
「はい。お任せください」
藤乃にそう伝えれば、命の名護について一歩進めた事に護と藤乃は穏やかな表情を浮かべた。
「しかし、私の記憶では…書かれていたのは知識ばかり。それも、ほんのわずかでした」
「そうですよね…本来、加護は前任から継承される時に知恵を与えられるそうですから…」
「あ、あの…」
護と藤乃が難しそうな顔をして話し始めると、白花がおずおずと手を挙げた。
「どうされました? 白花様」
藤乃が尋ねると、今日の為に持って来た祖父の遺品の一つーー書物を出した。
「…これは?」
「祖父の遺品です。あの…関係ないかも、とは思ったのですけれど…」
「拝見しても?」
護の問いにこくりと頷く白花。
護は勢いよくページをめくると、護は目を見開いた。
「こ、これ…! 藤乃様、見て下さい」
「えっ…?」
次は藤乃に手渡され、同じようにページをめくれば白花を見た。
「白花様…ここには、全てかは分からないけれど…加護の使い方を書いています…!」
「えっ…!?」
藤乃の言葉に声を漏らす白花。

