能面令嬢と闇の当主 〜愛のない契約結婚のはずでした〜


「私に答えられる事ならなんでもお答えします。そして、私も教えて頂きたい」
「わっ…」

じっと白花を見つめて再度手を取れば、白花の方が漏れた。
護は興味からずいっと顔を近付けた。

(ち、違い…この方…でも、みなさんが知りたい…そう思っているのに…)

思わず身を引きかけた。
しかし、皆が知りたいと思っていることを考え、ぐっと堪えた。
しかし、護と白花の間に大きく角張った手がパッと現れた。

「清谷様。近いです」
「何だ、黒宮くん。まだいたのか」
「えぇ。話が終わるまで居ますよ。俺は二人の加護者の護衛をしているので」

露骨に機嫌の悪そうな顔で朔を見る護。
しかし、朔も負けていない。
朔に言われれば「失礼」と一言詫びて白花から手を離し適正な距離を保った。

(よ、良かった…でも、どうして朔さん…)

ふと朔の方に視線をやったが、ふいと逸らされてしまった。

(わ、私ったら…朔さんは任務…変な事を考えてはいけないわ)

自分で納得し、思わず首を横に振った。

「いかがなされた?」
「い、いえ…失礼しました」

白花の異変にすぐ尋ねる護。
白花はいつもの無表情に戻った。
「ふふっ」と思わず笑みをこぼす仁美。