君と綴る未来 一余命僅かな彼女と一

 ピコン。
 俺のポケットに入っていたスマホが音を鳴らし、不意に手に取り眺める。
 かぼちゃの化け物を模様した待ち受け画面にはメッセージアプリの通知が来ており、グループチャットの「地元メンバー」に招待されました、とかなんとか書かれていた。

「はぁ?」
 何かの間違いかとスルーすると、次は女子二人が俺の顔を覗き込んできて、「届いてなかった?」と聞いてくる。

 仕舞おうとしたスマホが反射で光り、それを目にした女子共が、「なんだ、届いてるじゃん」、「ミスったかと焦った~」とケラケラ笑いやがる。
「いやいや、相手間違ってんぞ!」と悪態を吐くが、「え? でも、藤城くん、地元進学でしょ?」と軽く返してきて、登録の仕方分かるかとお節介までかましてきやがる。
 そうゆう話じゃねーし。つーか、登録ぐらい……!
 ……出来ねーから、やってもらった。

 勝手に俺の連絡先を教えるなんて、あいつしかいねーし! 何、勝手なことやってんだ!
 あの世に行く前のあいつを連れ戻し、小一時間説教垂れてやろうかと思ったが、まあ許してやる。

 未来と友人達の間で、どんな会話があったとか知らねーが、あの生真面目が無断で人の連絡先を教えるなんて、ありえねぇ。
 俺を一人にしない為とか、そんなバカみてーな気遣いがチラチラと見え、見上げた空が少し薄く見える。

「ほらっ、地元グループ! 写真撮るぞー!」
 一軍グループの呼びかけに「ほら、行こう」と笑いかけて呼びかける女子二人。
 俺のことビビりまくっていたのに、未来はこいつらに何を吹き込んだんだ?
 ……顔は怖いが、実は小心者とか? うるせぇーわ!

 くだらねぇ一人ツッコミを脳内メモに書き込んでいると、「ほら、行くぞー」と男子二人に無理矢理に連行される。行き先はまん真ん真ん中で、未来と母親の後ろ。
「こっち、こっち」と内藤に手招きされ、何故か促されるまま横に並ぶ。