君と綴る未来 一余命僅かな彼女と一


 朝だというのにカッと太陽が照り付ける八月末、ジリジリとした暑さが続く中に始まった二学期。朝より汗が止まらないのは、この暑さのせいだけではない。俺は高校生になって、初めてのことを今からしようとしている。
 始業式が終わり各々と帰っていく姿に、俺は二人の女子を呼び止めた。

「……え?」
「何?」
 奇怪な表情を浮かべ一歩引く、女子達。
 まあ、当然だよな。いつも周りを睨み付けている俺がこんなに吃って、オロオロして、声をかけてくるんだから。
 女子と話すのは、こんなに難しいことだったのか。
 いつもあいつは色々話しかけてくれていたから、全く気付かなかった。バカだな、本当に。

「ねえ、話ないなら帰って良い?」
 そう言って顔を合わせる二人は、目を泳がせ学生カバンを強く握り締めている。
 ヤベェ、完全に怖がらせてしまったようだ。

「よ、よ、……吉永未来について。なんだけど、は、話聞いてくれないか?」
「……え?」
 先程までの表情とは打って変わり、二人は距離を詰めてきた。