君と綴る未来 一余命僅かな彼女と一


 そんな思いを伏せる中、放課後となる。
 今日は午前授業のみであり、クラスの奴らが昼からの予定を話し合っている。あいつも。
 そんな姿など、誰が見たいものなのか。そう思い俺は荷物をまとめ、さっさと教室を出て行く。ドタドタと歩いて行くと、そこは桜の木が多数植えられている並木道。

 この季節は青葉が茂り強い日差しを遮る役目を果たしている為、少々立ち止まっても暑さでぶっ倒れることはないだろう。
 そう自身に言い訳し、立ち尽くすこと数十分。
 当然ながら何かが起こるはずもなく、俺は家に向かってノソノソと歩きだす。
 もう少し待つか?
 いや、普通に何も起きないだろう。
 痛ってぇな、俺。

 そう思い地面を強く踏み出すと、またすれ違っていく中学の制服を着た奴ら。
 そうだよ。俺はあの頃から、変われねーんだよ。なのに期待して。愚かだな、全く。

「藤城くん」
 背後より聞こえた声に、自分の血液の循環が分かるぐらいに鼓動が速くなる。
 いや。そんなはずない。
 そう思いゆっくり振り返ると、そこには待ち人が息を切らせて佇んでいた。蝉が鳴き、木の葉の隙間から太陽の光がキラキラと輝く、そんな昼下がりだった。