駄菓子より甘い瀬野くん

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「優輝、高校どうだった?」
「仲良くなれそうな子はいたか?」
 両親に挟まれながら朝歩いてきた道を引き返す。
 自己紹介の後、別室で保護者説明会を受けていた両親が教室まで迎えに来てくれた。
 ニコニコ笑顔の両親には悪いが、今回も友達など出来そうにない。
「うん。後ろの席の子と少しお話したんだ!」
 ……なんて言ったら心配をかけるので、それとなく誤魔化しておく。
 安心したように笑う両親を見てズキリと胸が痛んだ。