あなたを追って、その先で

ヒューマンドラマ

千春/著
あなたを追って、その先で
作品番号
1771914
最終更新
2026/01/11
総文字数
4,090
ページ数
3ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
この物語は、ある意味で僕の一生を描いたものであります。若く幼い僕たちは様々な経験をこれからしていくことでしょう。そのうえで、沢山のつまらない人間や理不尽とも出会うことでしょう。ではこの「つまらない」人間に疑問を抱かなくなり、受け入れ、さらには流れに身を任せていく。いつしか自分もそんな社会に染まるのが本当に正解と、人生の意義だと胸を張って言えるのでしょうか。少なくとも僕は言いたくありません。だったら、社会にいる必要なんてない。もっと面白いものを見るべきです。そう心の中では理解しているつもりでした。

僕は、ある人に出会いました。その人は、とても聡明で常に冷静沈着で落ち着きがあり、まるで人でありながら完成された「人」のレプリカにも見えます。そんな骨董品のような、ある人は、誰にも見えないところで数多の葛藤と運命を抱えていたのです。僕には、気づけなかった。気づいてあげられなかった。わかっていながら、目を背けていた。要するに、「僕」も、つまらない「人」だったのです。

いまさら、こんな物語を綴って、誰かの記憶に残ったところで、僕があなたから目をそむけたことに変わりはない。後悔なんて、ずっと。あの日から、あの時からずっとしているに決まっている。

それでも。ここに残しておきたかった。あなたという、僕の一生をあの数か月に閉じ込めた存在を。今ある世界に、一つでも。

ここに、まだ居てほしい。
あらすじ
7月22日。あなたは僕の前から姿を消した。茹だるような夏の朝だった。
僕はあなたをいつも追いかけて生きていた。初めて列車の中で出会った日も、カプチーノの美味しいカフェも、全部。
いくら思い出してもあなたは帰ってなど来ない。誰より僕が理解しているのに。
だから、あなたを追うことにした。あなたが向かったどこか遠くの地に。
この先にあるのが、なんであれ。あなたは帰ってこない。

だからもう、決めた。

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