赤い月の下で、半年間がひとつの世界になった

青春・恋愛

tommynya/著
赤い月の下で、半年間がひとつの世界になった
作品番号
1768038
最終更新
2025/12/11
総文字数
3,328
ページ数
1ページ
ステータス
未完結
いいね数
2
目立たないように生きてきた、芦川朔太郎は、
ある日、プノンペンから来た転校生の日野弓月と出会う。
明るくて、少し不器用で、どこか影を抱えた弓月。

二人はやがて、廃校跡地の屋上──“日本のベンメリア”
と呼んだ瓦礫の楽園で、互いの孤独を少しずつ重ねていく。

文化の違い、価値観のすれ違い、全部を乗り越えて、二人だけの時間が積み重なる。
しかし、半年の交換留学の期限が迫り、弓月は帰国を告げる。
家族への責任と、別れへの恐怖。

その狭間で揺れる二人は、皆既月食で赤く染まった
“赤い月の下“で──初めて真正面から心をさらけだす。

「同じ月を見ている限り、俺たちは繋がっている」


──恋ではない。
けれど確かに、恋より重い。
二度と戻らない青春の一瞬を、
赤い月の夜に刻もうとする少年たちの物語。


──触れなかったのは身体だけ。
唯一触れ合っていたのは──心の奥だった。



☆始めて、ボーイス・ライフ、ブロマンスに挑戦しました。
 BLよりも、激重感情が溢れてるかもしれません…。
 熱すぎる友情を書きました。



〘登場人物〙

🌙 芦川 朔太郎(あしかわ さくたろう)
年齢/属性
16歳/日本の高校生/内向的・観察者/月のような少年

性格
家庭の冷たさにより、感情表現が苦手。
怒鳴られても反射で怒れない。
人の言葉より、沈黙や行動から性格を読み取る。空気を読む。
繋がりを持つのが怖いが、一度結ぶと一生守る。

特徴
月を見ると落ち着く。物を大切に扱う。


☀️ 日野 弓月(ひの ゆづき)
年齢/属性
16歳/外交官の子/太陽の民族性・責任感の塊
プノンペンに家族と住んでいたが、半年間だけ、
交換留学で日本の田舎の高校に来ている。

性格
初対面は積極的だが、心を開くのは一人だけ。
家族の負担を理解しすぎて大人びた子供。
仲間や家族を守るためなら無茶をしがち。

特徴
運動神経はいいが努力型。
日本語はほぼ完璧だが、疲れると助詞を間違える。

あらすじ
転校生の弓月と出会ったことで
無彩色だった朔太郎の世界は静かに色づき始める。
二人は「日本のベンメリア」と呼ぶ廃墟で
互いの孤独を重ね合い、言葉にならない絆を育む。
そして赤い月の下で、別れではない約束を交わす。

恋ではない。
けれど確かに、恋より重い。
二度と戻らない青春の一瞬を、
赤い月の夜に刻もうとする少年たちの物語。

触れなかったのは身体だけ。
唯一触れ合っていたのは、心の奥だった。

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