気がつくと、俺は律先輩の腕を引いて館内中を連れ回していてた。
あれ? いつから俺が引っ張っていたんだ?
ハッとして手をそっと離すと、先輩は不思議そうな顔をした。
「どうしたの? 疲れちゃった?」
「い、いえ……その、はしゃぎ過ぎたなと思いまして。俺の見たい展示ばかり見ちゃったし……」
俺が俯くと、律先輩は盛大に吹き出した。
「ふっ……あはははっ、ハルくん面白過ぎっ! ははははは」
「なっ、そんなに笑うことないでしょ!」
「だって、あんなに楽しそうだったのに、突然しょげちゃって……ははは」
目に涙を溜めながら笑っている先輩を見ていると、怒る気力も失せてしまう。
だってこんな姿を見たのは初めてだから。
律先輩はたっぷり三分は笑っていたと思う。周りに人がいなくて良かった。
「もうっ、あんまり笑うと置いていきます」
「待って待って。ね、今度は俺の見たいやつに付き合ってよ」
先輩は俺の頭にポンと触れると、再び手を繋いで歩き出す。
先輩の着眼点は俺とは少し違って、展示を見ながら話しているだけで楽しかった。
「ここの博物館、外の庭も綺麗なんだって。ちょっと行ってみる?」
「はい」
先輩とともに外に出ると、照りつけるような日差しに出迎えられた。
それでも噴水の水でキラキラと光る庭は綺麗で、時折吹く風が心地良い。
建物にそって歩いていくと、不思議な形のモニュメントがポツポツと立っていた。
あれは何に似てるだの、何の暗喩だの、と適当なことを言い合いながらグルリと一周をした。
そろそろ昼も近い。
「お昼ご飯どうしますか? ……律先輩!?」
俺は律先輩の顔を見てギョッとした。
「なにー? ハルくん怖い顔してる」
「顔真っ赤です! 熱中症かも……。ちょ、ちょっとロビーで休んでてください。俺、何か飲み物買ってきます!」
俺は慌てて先輩をロビーのベンチに座らせると、自販機まで急いだ。
俺がはしゃいだせいだ。暑さにも、先輩の不調にも気がつかなかった。
俺が律先輩に無理させてしまったんだ。
あれ? いつから俺が引っ張っていたんだ?
ハッとして手をそっと離すと、先輩は不思議そうな顔をした。
「どうしたの? 疲れちゃった?」
「い、いえ……その、はしゃぎ過ぎたなと思いまして。俺の見たい展示ばかり見ちゃったし……」
俺が俯くと、律先輩は盛大に吹き出した。
「ふっ……あはははっ、ハルくん面白過ぎっ! ははははは」
「なっ、そんなに笑うことないでしょ!」
「だって、あんなに楽しそうだったのに、突然しょげちゃって……ははは」
目に涙を溜めながら笑っている先輩を見ていると、怒る気力も失せてしまう。
だってこんな姿を見たのは初めてだから。
律先輩はたっぷり三分は笑っていたと思う。周りに人がいなくて良かった。
「もうっ、あんまり笑うと置いていきます」
「待って待って。ね、今度は俺の見たいやつに付き合ってよ」
先輩は俺の頭にポンと触れると、再び手を繋いで歩き出す。
先輩の着眼点は俺とは少し違って、展示を見ながら話しているだけで楽しかった。
「ここの博物館、外の庭も綺麗なんだって。ちょっと行ってみる?」
「はい」
先輩とともに外に出ると、照りつけるような日差しに出迎えられた。
それでも噴水の水でキラキラと光る庭は綺麗で、時折吹く風が心地良い。
建物にそって歩いていくと、不思議な形のモニュメントがポツポツと立っていた。
あれは何に似てるだの、何の暗喩だの、と適当なことを言い合いながらグルリと一周をした。
そろそろ昼も近い。
「お昼ご飯どうしますか? ……律先輩!?」
俺は律先輩の顔を見てギョッとした。
「なにー? ハルくん怖い顔してる」
「顔真っ赤です! 熱中症かも……。ちょ、ちょっとロビーで休んでてください。俺、何か飲み物買ってきます!」
俺は慌てて先輩をロビーのベンチに座らせると、自販機まで急いだ。
俺がはしゃいだせいだ。暑さにも、先輩の不調にも気がつかなかった。
俺が律先輩に無理させてしまったんだ。



