4
文化祭当日。
考査の後、話に聞いていたよりもはるかに予想を上回る忙しさに、あっという間に今日を迎えた。
うちの高校は、1年生は教室でやる展示や出し物と決まっており、屋台や喫茶、物販など金銭の発生するものは2年生以上。俺のクラスは話し合いの結果、「謎解き迷路」と銘打った出し物に決まった。段ボールで教室内に迷路を作り、要所要所にクイズを用意して全問正解者へは、3年生のメイド(♂)喫茶の「らぶ注入♡無料券」という微妙な景品が用意されている。ちなみに、このクイズがなかなか難しくて、俺は全問正解できなかった。
高校生活の中でも一二を争うビッグイベントの文化祭のはずが、俺の気分は浮かれるどころか地底奥深くに沈んだまま。
考査が終わってから今日まで、あまりの忙しさに目を回すようだった。
考査明けから始まった部活では、一番下っ端となった俺は、誰よりも雑用をこなしつつ、これまでのブランクを取り戻そうと必死に練習に励んだ。日頃の運動不足が祟って毎日筋肉痛に悩まされ帰ってきては夕飯と風呂をこなすのに力尽きてベッドに直行。
そこに文化祭の準備まで加わり、帰宅は早くても7時、遅いと9時近くなるときもあった。
そんなこんなで、俺と春斗が会話するのは朝だけというすれ違いの生活を送っていて……。当然、あの日の出来事も聞けずじまいだった。
あの日――寝たフリをした俺の頬に触れたのは……多分春斗の唇。
――春斗に、キスされたんだよな、俺……。
なんで?どうしてキスなんかしたんだ?
春斗には、立花さんがいるのに。
もう諦めるって、諦めるしかないって決めたのに。
――なんで、あんな思わせぶりなことしたんだよ。
驚きの後に浮かんだのは純粋な疑問だった。
キスした後につぶやかれた「ごめん」という謝罪の意味もわからないまま、本人に聞けるわけもなく今に至る。
一緒に住んでいるんだから、話そうと思えばいつでも話せたはずなのに、俺は忙しさを理由に宙ぶらりんな状態をよしとしていた。
特に意味はないとか、気の迷いでとか言われたらと考えると、知らないままの方がマシだと思うから。
「こば、お疲れ! 悪い遅くなった」
「全然大丈夫だよ」
受付の交代の時間になり、少し遅れてやってきた五十嵐は息を弾ませていた。
「もう腕が筋肉痛! まだ明日もあると思うとげんなりだわ」
バレー部はかき氷屋で、手動のかき氷器しかなく、熱い中必死にかき氷器を回すというまるで拷問のような文化祭になるのが恒例なのだとか。俺は休憩の後に当番になっている。
「俺も午後洗礼受けてくるわ」
明日は一般公開の日で、生徒の家族や知り合い、地域の人も来るからきっと今日より忙しいだろう。うちの親も来るって言っていた。俺じゃなくて春斗の様子を見に、だけど。
「こばは、この後どーすんの? 郁実とも休憩被ってないだろ?」
「んー、まぁ適当に時間潰そうかと」
「……そっか。あ、郁実が、暇ならかき氷作るの手伝いに来いって言ってた」
「無理、腕が死ぬ」
「だよな」
じゃーな、と教室を出た俺はどこで時間を潰そうか、と思案する。
本当は、春斗をモデルに描いた立花さんの絵を見てみたかったけど……。春斗と顔を合わせる気にはなれなくて諦めた。とりあえず、一年生の展示でも一通り見てから考えよう、と歩き出したとき、急に誰かに腕を掴まれた。
「小林くん!」
「立花さん? びっくりした……」
さっきの五十嵐以上に息を切らして慌てた様子の立花さんが、思いがけないことを口にした。
「冴木くんが大変なの!」
立花さんに教えられ向かった先は、保健室の隣にある応接室だった。
なにが大変なのかわからないけど、「とにかく大変だから早く行って!」と立花さんのすごい剣幕に全速力で走ってきた俺は、部活をやめてから体育以外で体を動かす機会がなかったせいか、すぐに息が上がってしまう。
はぁはぁと肩で息をしながら、たどり着いた応接室に入った。
「はるっ、大丈夫か?」
「……えっ、ふゆくんなんで」
ソファに座っていた春斗は、俺を見て驚いたかと思えばバッと勢いよく背を向ける。一瞬見えた春斗の顔は、泣いているように見えて焦った俺は、春斗の目の前に回り込んで膝をついた。
見間違いじゃなかった。
春斗の目は真っ赤に充血して、瞼は痛々しいくらいに赤く腫れている。一体なにがあったんだろう。初めて見る春斗の泣き顔に胸が締め付けられ、言い知れぬ不安に襲われる。
「なにがあった……?」
俺の問いかけに、春斗は顔を逸らして俯く。俺には言いたくないのか、とショックを受けるが、今はそんな場合ではないと気持ちを切り替えた。
「怪我は? してない?」
今度は頷いたのを見て「よかった……」とほっとした途端、春斗の充血しきった目にみるみる涙が満ちてきてあっという間に決壊した。大粒の涙がぼとぼとと零れ落ちて、俺はぎょっとする。
「は、はる……どうしたんだよ」
なんで泣いてるんだよ……。教えてくれなくちゃわからないよ。
つぎつぎに涙を零す春斗を見て、ナイフで切り裂かれたみたいに胸が痛んだ。
春斗の抱える痛みや憂いを、どうにか取り除いてやりたいと心底思ったし、春斗を傷つけたヤツがいるなら、何倍もの痛みを味合わせてやりたいって物騒なことを思った。
春斗の上気した頬に触れ、伝う涙を指で拭う。
潤んだ瞳も、震えるまつ毛も、八の字に下がった眉毛も、なにもかもが愛おしくてたまらない。なのに、なに一つ手に入らないのだと思うと、虚しさが押し寄せた。
「うぅー……もう、優しく、しないでよ、ひっく……俺のことなんか放って、おいて、っくれて……いいから、彼女のとこ戻って……」
「彼女なんていないから。気にする必要ないよ」
「え……?」
「告白断るときに、あんまりしつこいから彼女いるって嘘ついたら、噂が広まっただけ」
「あ……、そうだったんだ……。 ……え? 彼女、いないの……?」
「いないよ。って、今はそんなことどうでもいいだろ」
今は春斗の涙の理由の方が大事だと話を戻そうと思ったのに、春斗はとんでもないことを言い放った。
「どうでもよくない! だって、俺が泣いてた原因はふゆくんだもん!」
「へ?」
思いがけない返答に間抜けな声が出る。
「お、俺? え、ごめん、ちょっと心当たりがわからないんだけど……。俺なにした? ごめんけど教えてくれるか?」
本当に身に覚えがなくて、お手上げだった。だって、ここ最近はずっとお互い忙しくて話す時間もなかったし……。とそこまで考えて、もしかしてそれが原因?なんとなく避けていたのがばれてた?とちょっと焦る。でも、春斗の口からは予想と違う答えが返ってきた。
「ふゆくんに彼女ができて、今日も、明日も、後夜祭の花火も……これから先も、俺じゃなくてその彼女と一緒に過ごすんだって考えたら……おれ……悲しくて……ふぇっ……ぅっく……」
「悲しいって……、でもはるは文化祭だって後夜祭だってどうせ立花さんと約束してるだろ、付き合ってるんだから」
俺に彼女がいてもいなくても、春斗には立花さんという彼女がいるんだから関係ないはずなのに。仕方ない奴だな、とまた零れてきた涙をぬぐってやる。まるで駄々をこねる小学生みたいだ。
「付き合ってるって、俺と立花さんが?」
「うん……ほかに誰がいるんだよ」
「え? 俺、立花さんとは付き合ってないし、文化祭も後夜祭も誰とも約束なんかしてないもん」
「そう、なのか?」と今度は俺が驚く番になる。
「女子が苦手って言ってたはるがあんなに仲よくしてるから、てっきり付き合ってるものだと……」
「立花さんはただの友だち」
「そっか……、そ……っかぁ……」
どうやら、俺たちはお互いに彼女がいると勘違いしていたようだ。
――ん?
春斗と立花さんが付き合ってなくて、後夜祭の約束もしてないという事実を混乱した頭が理解すると、今度は疑問が浮き上がった。
一緒にいるのが一番好きとか言ったり、寝ている俺にキスしたり、はたまたこうして俺と後夜祭を過ごせなくて悲しいと泣いたりして……。
春斗には彼女がいるのになんで? って思って不思議だったわけだけど……。
え、それって、もしかして……。
これまでの出来事が一気になだれ込んできて、ジグソーパズルのように一つの“解”を描いていく。その全容が見えた瞬間、全身の血液がぶわっと沸騰して顔から火が出た。
だけど、かろうじて冷静を保っているもう一人の俺が待ったをかける。見えた答えは、どう考えても俺にとって都合が良すぎてちょっと信じられない。――どう考えても一つの答えしか出てこないんだけれども。
いや、ただ単に仲のいい幼なじみだからそう思ってくれてるだけっていう可能性も捨てきれない。キスだって頬だったし……。外国では挨拶の範疇だ。
でもここは日本だし、俺も春斗も日本人だし……。
頭の中で一人芝居のようにあーでもないこーでもないと葛藤を繰り返すうちに、ふと気づく。
――これは、気持ちを伝えるチャンスなんじゃないか?
たとえ、春斗が俺に向けてくれている好意が、単なる友情だったとしても、春斗ならちゃんと聞いてくれるはずだから。
文化祭当日。
考査の後、話に聞いていたよりもはるかに予想を上回る忙しさに、あっという間に今日を迎えた。
うちの高校は、1年生は教室でやる展示や出し物と決まっており、屋台や喫茶、物販など金銭の発生するものは2年生以上。俺のクラスは話し合いの結果、「謎解き迷路」と銘打った出し物に決まった。段ボールで教室内に迷路を作り、要所要所にクイズを用意して全問正解者へは、3年生のメイド(♂)喫茶の「らぶ注入♡無料券」という微妙な景品が用意されている。ちなみに、このクイズがなかなか難しくて、俺は全問正解できなかった。
高校生活の中でも一二を争うビッグイベントの文化祭のはずが、俺の気分は浮かれるどころか地底奥深くに沈んだまま。
考査が終わってから今日まで、あまりの忙しさに目を回すようだった。
考査明けから始まった部活では、一番下っ端となった俺は、誰よりも雑用をこなしつつ、これまでのブランクを取り戻そうと必死に練習に励んだ。日頃の運動不足が祟って毎日筋肉痛に悩まされ帰ってきては夕飯と風呂をこなすのに力尽きてベッドに直行。
そこに文化祭の準備まで加わり、帰宅は早くても7時、遅いと9時近くなるときもあった。
そんなこんなで、俺と春斗が会話するのは朝だけというすれ違いの生活を送っていて……。当然、あの日の出来事も聞けずじまいだった。
あの日――寝たフリをした俺の頬に触れたのは……多分春斗の唇。
――春斗に、キスされたんだよな、俺……。
なんで?どうしてキスなんかしたんだ?
春斗には、立花さんがいるのに。
もう諦めるって、諦めるしかないって決めたのに。
――なんで、あんな思わせぶりなことしたんだよ。
驚きの後に浮かんだのは純粋な疑問だった。
キスした後につぶやかれた「ごめん」という謝罪の意味もわからないまま、本人に聞けるわけもなく今に至る。
一緒に住んでいるんだから、話そうと思えばいつでも話せたはずなのに、俺は忙しさを理由に宙ぶらりんな状態をよしとしていた。
特に意味はないとか、気の迷いでとか言われたらと考えると、知らないままの方がマシだと思うから。
「こば、お疲れ! 悪い遅くなった」
「全然大丈夫だよ」
受付の交代の時間になり、少し遅れてやってきた五十嵐は息を弾ませていた。
「もう腕が筋肉痛! まだ明日もあると思うとげんなりだわ」
バレー部はかき氷屋で、手動のかき氷器しかなく、熱い中必死にかき氷器を回すというまるで拷問のような文化祭になるのが恒例なのだとか。俺は休憩の後に当番になっている。
「俺も午後洗礼受けてくるわ」
明日は一般公開の日で、生徒の家族や知り合い、地域の人も来るからきっと今日より忙しいだろう。うちの親も来るって言っていた。俺じゃなくて春斗の様子を見に、だけど。
「こばは、この後どーすんの? 郁実とも休憩被ってないだろ?」
「んー、まぁ適当に時間潰そうかと」
「……そっか。あ、郁実が、暇ならかき氷作るの手伝いに来いって言ってた」
「無理、腕が死ぬ」
「だよな」
じゃーな、と教室を出た俺はどこで時間を潰そうか、と思案する。
本当は、春斗をモデルに描いた立花さんの絵を見てみたかったけど……。春斗と顔を合わせる気にはなれなくて諦めた。とりあえず、一年生の展示でも一通り見てから考えよう、と歩き出したとき、急に誰かに腕を掴まれた。
「小林くん!」
「立花さん? びっくりした……」
さっきの五十嵐以上に息を切らして慌てた様子の立花さんが、思いがけないことを口にした。
「冴木くんが大変なの!」
立花さんに教えられ向かった先は、保健室の隣にある応接室だった。
なにが大変なのかわからないけど、「とにかく大変だから早く行って!」と立花さんのすごい剣幕に全速力で走ってきた俺は、部活をやめてから体育以外で体を動かす機会がなかったせいか、すぐに息が上がってしまう。
はぁはぁと肩で息をしながら、たどり着いた応接室に入った。
「はるっ、大丈夫か?」
「……えっ、ふゆくんなんで」
ソファに座っていた春斗は、俺を見て驚いたかと思えばバッと勢いよく背を向ける。一瞬見えた春斗の顔は、泣いているように見えて焦った俺は、春斗の目の前に回り込んで膝をついた。
見間違いじゃなかった。
春斗の目は真っ赤に充血して、瞼は痛々しいくらいに赤く腫れている。一体なにがあったんだろう。初めて見る春斗の泣き顔に胸が締め付けられ、言い知れぬ不安に襲われる。
「なにがあった……?」
俺の問いかけに、春斗は顔を逸らして俯く。俺には言いたくないのか、とショックを受けるが、今はそんな場合ではないと気持ちを切り替えた。
「怪我は? してない?」
今度は頷いたのを見て「よかった……」とほっとした途端、春斗の充血しきった目にみるみる涙が満ちてきてあっという間に決壊した。大粒の涙がぼとぼとと零れ落ちて、俺はぎょっとする。
「は、はる……どうしたんだよ」
なんで泣いてるんだよ……。教えてくれなくちゃわからないよ。
つぎつぎに涙を零す春斗を見て、ナイフで切り裂かれたみたいに胸が痛んだ。
春斗の抱える痛みや憂いを、どうにか取り除いてやりたいと心底思ったし、春斗を傷つけたヤツがいるなら、何倍もの痛みを味合わせてやりたいって物騒なことを思った。
春斗の上気した頬に触れ、伝う涙を指で拭う。
潤んだ瞳も、震えるまつ毛も、八の字に下がった眉毛も、なにもかもが愛おしくてたまらない。なのに、なに一つ手に入らないのだと思うと、虚しさが押し寄せた。
「うぅー……もう、優しく、しないでよ、ひっく……俺のことなんか放って、おいて、っくれて……いいから、彼女のとこ戻って……」
「彼女なんていないから。気にする必要ないよ」
「え……?」
「告白断るときに、あんまりしつこいから彼女いるって嘘ついたら、噂が広まっただけ」
「あ……、そうだったんだ……。 ……え? 彼女、いないの……?」
「いないよ。って、今はそんなことどうでもいいだろ」
今は春斗の涙の理由の方が大事だと話を戻そうと思ったのに、春斗はとんでもないことを言い放った。
「どうでもよくない! だって、俺が泣いてた原因はふゆくんだもん!」
「へ?」
思いがけない返答に間抜けな声が出る。
「お、俺? え、ごめん、ちょっと心当たりがわからないんだけど……。俺なにした? ごめんけど教えてくれるか?」
本当に身に覚えがなくて、お手上げだった。だって、ここ最近はずっとお互い忙しくて話す時間もなかったし……。とそこまで考えて、もしかしてそれが原因?なんとなく避けていたのがばれてた?とちょっと焦る。でも、春斗の口からは予想と違う答えが返ってきた。
「ふゆくんに彼女ができて、今日も、明日も、後夜祭の花火も……これから先も、俺じゃなくてその彼女と一緒に過ごすんだって考えたら……おれ……悲しくて……ふぇっ……ぅっく……」
「悲しいって……、でもはるは文化祭だって後夜祭だってどうせ立花さんと約束してるだろ、付き合ってるんだから」
俺に彼女がいてもいなくても、春斗には立花さんという彼女がいるんだから関係ないはずなのに。仕方ない奴だな、とまた零れてきた涙をぬぐってやる。まるで駄々をこねる小学生みたいだ。
「付き合ってるって、俺と立花さんが?」
「うん……ほかに誰がいるんだよ」
「え? 俺、立花さんとは付き合ってないし、文化祭も後夜祭も誰とも約束なんかしてないもん」
「そう、なのか?」と今度は俺が驚く番になる。
「女子が苦手って言ってたはるがあんなに仲よくしてるから、てっきり付き合ってるものだと……」
「立花さんはただの友だち」
「そっか……、そ……っかぁ……」
どうやら、俺たちはお互いに彼女がいると勘違いしていたようだ。
――ん?
春斗と立花さんが付き合ってなくて、後夜祭の約束もしてないという事実を混乱した頭が理解すると、今度は疑問が浮き上がった。
一緒にいるのが一番好きとか言ったり、寝ている俺にキスしたり、はたまたこうして俺と後夜祭を過ごせなくて悲しいと泣いたりして……。
春斗には彼女がいるのになんで? って思って不思議だったわけだけど……。
え、それって、もしかして……。
これまでの出来事が一気になだれ込んできて、ジグソーパズルのように一つの“解”を描いていく。その全容が見えた瞬間、全身の血液がぶわっと沸騰して顔から火が出た。
だけど、かろうじて冷静を保っているもう一人の俺が待ったをかける。見えた答えは、どう考えても俺にとって都合が良すぎてちょっと信じられない。――どう考えても一つの答えしか出てこないんだけれども。
いや、ただ単に仲のいい幼なじみだからそう思ってくれてるだけっていう可能性も捨てきれない。キスだって頬だったし……。外国では挨拶の範疇だ。
でもここは日本だし、俺も春斗も日本人だし……。
頭の中で一人芝居のようにあーでもないこーでもないと葛藤を繰り返すうちに、ふと気づく。
――これは、気持ちを伝えるチャンスなんじゃないか?
たとえ、春斗が俺に向けてくれている好意が、単なる友情だったとしても、春斗ならちゃんと聞いてくれるはずだから。



